• 前回まで3回シリーズで、10年後に「あー、この家でよかったー!」と思うために今何が必要か?というテーマでお送りしてきました。今回は番外編として、「住み替えってできるの?」というテーマでお話します。今回の内容を意識して物件選びをしている方は、今現在はほとんどいないと思います。是非ご参考下さい。

    こんにちは、リノベーションが得意な中古住宅専門の不動産会社、株式会社しあわせな家の不動産担当の渡辺です。

    前回までで、今物件探し(選び)をするのに、「完璧を目指さない」ということをお話しました。駅距離・広さ・環境、これらを「一生住むつもり」で探すから行き詰るのです、ということでした。一生住むつもりで今探すと「駅近くで広くて環境がいい方がいい」となるわけです。

     

    1.ライフステージごとに考えてみる

    一生住むつもりではなく、こう考えてみるのです。

    夫婦二人暮らしなら、「小さくても駅近くがいいよね」

    子どもができたら「駅まで多少歩いても広くて環境がいい方がいいよね」

    子どもが独立したら「小さくても駅近くがいいよね」

    いかがでしょうか?

    つまり、「ライフステージに合わせて住み替えしては?」というご提案です。しかしそこで疑問に思うのが「住み替え(買い替え)なんてそんな簡単なの?」ということです。

     

    2.住宅ストック循環型社会

    これまで「建って何年?」だったのが、これからは「あと何年住める?」の時代となります。

    これまで、住み替えを難しくしていた原因の一つは、「家を買って10年住んで売ろうとしても、ローンが消えない」という事でした。

    例えば3000万円で買った家が10年後には1800万円でしか売れない、なのにローンは2000万円残っている、こんな場合です。売るには200万円現金を投入してローンを消さなければいけません。「そんなの無理=住み続けるしかない」となるわけです。

    このような仕組みが今年から国の方針として、本格的に変わりました。どう変わったかというと、↑の例で言うと、同じ3000万円で買っても「この建物は、後世に残してもねぇ・・・」というものは相変わらず10年後には1800万円にしかならないのですが、「この建物は後世に残す価値あるよね」というものはそれなりの評価がされるようになったのです。

    これを【住宅ストック循環型社会】といいます。

    具体的には「耐震」や「断熱」、その他家の中の設備の性能や状態です。つまり、「丈夫でエコ、質や状態もいいですね」という家ですね。

    同じ築年数・同じ広さでも、かたや必要最低限で建てられメンテナンスもままならない家と、かたや費用と手間をかけて建てられ住まわれてきた家とでは評価が違うことになるということです。

    まあ、これまで「どんなにメンテナンスしようが築年が一緒なら同じ価値」という評価が乱暴だったとも言えますが・・・。

     

    3.コンパクトシティ

    これまでも何回となく触れてきたお話ですが、人口減・家余りのこれからの時代にはとても大切な言葉です。

    簡単に言うと、人口が減る→家が余る→不便・人気がない場所から売れなくなる、という事です。予算と広さを両立しようとして、不便で不人気なエリアで手を打つと取り返しのつかないことになる可能性があるということです。

    「10年後もここに住みたいという人はいるだろうか?」とまず考えてみることが大切です。

     

    4.まとめ

    さて、これまでの3回と番外編をまとめます。

    ライフステージごとに住み替えるつもりで物件を見てみましょう。

    築年数より、・断熱・耐震・メンテナンス履歴を重視しましょう。

    「年後も需要のありそうなエリアか?」を重視しましょう。

    10年後、「この家でよかった!」と思えますように。

    渡辺 夏男のブログ

    私がしあわせな家に入社した当初は異端視されていた弊社の取り組みが今、業界内でも認知されてくるようになりました。「3年後には住生活業界のスタンダードになっていて欲しい」という想いで綴ります。