• リノベーションが得意な中古住宅専門の不動産会社、
    株式会社しあわせな家、賃貸管理部の佐藤です。

    先日、厚労省から公表になった平成28年の平均寿命。
    実際には「平均余命」といって、年令毎に何やら難解な関数計算がなされ数値化されています。
    ニュース等で発表している平均寿命とは、0歳児の平均余命のことを言っているのです。

    以下の簡易生命表(男)を開くと年令毎になっていますが、例えば、私は51歳ですから表に当てはめると右端に平均余命「31.62」との記載がありますね。

    平成28年簡易生命表(男)
    平成28年簡易生命表(女)

    つまり、51歳+31.62年で82.62歳です。
    これはいわゆる「天寿」ではありません。
    途中、病気で亡くなる人もいますので、その数字は老衰、病死、事故死などを含んだ平均値ということになります。
    平均寿命として公表されている0歳時の平均余命が「80.98」ですから、51歳の私の方が長く生きるという予測になるのでしょうか。

    戦後、昭和20年代初め頃は、「人生50年」と言いました。
    その時代は老衰よりも、病死や事故死、あと敗戦のダメージによる関連死などで早くに命を落とす人が多かったのでしょう。

    一方、現代は平和で、かつ、科学の進歩に伴い、平均寿命は女性においては87歳にまで延びました。
    今や100歳超えも結構な数です。
    今後、平均寿命はどこまで延びるのでしょうか。
    今の高齢者たちはというと、戦争と高度成長期を経験しています。
    食べ物もろくに無い時代から、食品添加物てんこ盛り、公害や膨大な排気ガスによる大気汚染、そこら中での喫煙は当たり前、等々身体に悪い事ばかり。
    それなのに平均寿命87歳です。

    今はその真逆。
    モノには「抗菌処理」がもはや当たり前というこの時代、今の若者は一体何歳まで生きるのでしょうか。
    汚れたモノに接しないので、ウィルスや細菌に免疫がない、という側面もあるでしょうが、遺伝子レベルの医療など科学は更に進歩し、平均寿命が延び続けることは確実と思います。

    とすると、平均寿命が100才超えも時間の問題!?

    いやいや、内閣府の予測では、2060年の平均寿命は男84.19歳、女90.93歳になっており、そんな単純な話ではありません。
    一方、2060年における65歳時の平均余命は男「22.33」、女「27.72」と予測され、高齢化はさらに進むようです。
    そして、私はその頃94歳!
    生きてるでしょうか?
    微妙ですね・・・。(^^;)

    さて、超々高齢化時代。
    人口は減少し、高齢化率は上がり続ける。
    一体、どんな世の中になっていくのでしょうか。

    もう数十年後には、10軒に4軒は単身高齢者世帯、3軒は空家という構成になるそうです。
    各所にバラついている都市機能や住民を1ヶ所にまとめて効率よく運営しようと考える地方自治体もあります。
    特養や老人ホームは圧倒的に不足するでしょうから、土地活用のシェアは一般のアパートや賃貸マンションにとって代わるかもしれません。
    そのうち、人口減の地方都市の土地は国に収用されはじめ、
    スーモやホームズなどの不動産ポータルサイトには中古分譲老人専用マンションやその利用権が掲載されるようになるかもしれません。
    希少な都市部の「介護付き」分譲マンションは高値で取引されるかもしれません。

    すると、現役世代の住まいに対する考え方も劇的に変わります。
    リタイア後の年金が期待出来なければ、子供たちも引き継がず換金しにくい持ち家はもはや「無用の長物」。
    30年もの住宅ローンに縛られた挙句、老人施設に入るための換金は叶わず、代わりに維持費だけは掛かり続ける。
    ならば賃貸住宅の方がまだマシと思うでしょう。

    ざっと思いついたことを書きましたが、正直、平均余命が延びることにより実際に不動産市況にどれだけの影響を及ぼすのか、とんと見当がつきません。
    ただ、今の現役世代にとって、老後の選択肢は、あまりないような気がします。
    次回、もう少し書きますが、いつまでも健康でいられる保証もありません。
    もう見て見ぬ振りは出来ない段階に入ってきている気がします。

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    うっかりして気付かず見落としてしまうことを、よく「盲点」と表現します。そして盲点は、よくよく考えれば実は他愛もないことが多いのですが、見つけ難く気付かないままの盲点もあります。そんな様々な盲点に光を当て、困ってるオーナー様の一助になれば幸いです。

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