• リノベーションが得意な中古住宅専門の不動産会社、
    株式会社しあわせな家、賃貸管理部の佐藤です。

    とある都内の不動産コンサルティング会社は、地主や資産家に対し、不動産を絡めた資産活用や相続対策の提案を行っています。
    結構な売上げです。
    そこのM社長と佐藤との会話。

    佐「儲かってますか?」
    M「まぁ、ぼちぼちだね。ただ、顧客に紹介したい収益物件がなくて困ってる。あっても利回りが低すぎる。仕方ないから、立地の良さを強調して提案している。ここだったら価値が下がることはないですよ、だから高いんですよ、ってね」

    佐「そうですか。まぁそういう売り方もありでしょうね。オレは港区にマンション1棟持ってるだぞ、なんて自慢も出来ますしね」
    M「そうそう、自尊心をくすぐってあげるわけ。普通なかなかこんな場所でマンション1棟なんて持てないですよー、◯◯さんだから買えるんですよー、ってね。そうすると、そっかー!、って乗ってくる」

    佐「さすが売上げ50億の会社ですねー。やり方がエグい!」
    M「普通でしょー。別に騙して買わせてるわけじゃないんだから。少なくとも顧客も損はしないし、させない。ウチのモットーだよ」

    佐「それは大変失礼しました(汗)。ところでM社長も収益物件をいくつか所有してましたよね?」
    M「えーと、今は都内に3棟、埼玉に1棟で計4棟かな」

    佐「へぇー、じゃ引退しても左うちわですねー。賃貸収入だけで今どれだけあるんですか?」
    M「えーと・・・、いくらかなー、もうそれぞれ地場の管理会社に任せてるからなー」

    佐「えーっ⁉︎ 分からない?それだけ所有してれば結構な収入ですよねー?」
    M「うん、ただ経費のほかにローンも払ってるし。あと税金がすごい額だなー。思ってるほど残ってないかも」

    佐「あのー、M社長、分かる範囲で4棟の概要を教えてください。せっかくだからザックリ計算してみましょうよ」
    M「えーと、目黒のマンションは家賃が1室確か8万円で18室、練馬が・・・・・、てところかな」

    佐「M社長、それだと家賃だけで年収7000万くらいになりますよ!経費引いてもかなり残りますよ。もちろん、法人化してますよね?」
    M「いや、してない」

    佐「えーっ⁉︎ マジですか⁉︎ 役員報酬だって結構な額だろうし、最高税率で納税してるんですか⁉︎」
    M「いや、そんなにあるとは思わなかった。まぁ役員報酬もあるし、あまり気にしたことなかったなー」

    佐「えーっ⁉︎ 単純計算しても税率2割は違いますよ。そうすると恐らく最低1000万は税金余計に払ってますよー!税理士さんは何も言わないんですか?」
    M「うん、ウチの顧問税理士で◯◯会計事務所なんだけど、何も言ってこないなー」

    佐「えーっ⁉︎ あの有名な◯◯事務所⁉︎ 何の提案もないんですか?」
    M「うん、ない」

    佐「M社長、恐らく◯◯事務所は不動産コンサルティング会社の社長に対して、そんな当たり前の提案をするなんてことは失礼だ、きっと何か意図があるはずだ、と思ってるんじゃないですかねー?」
    M「うん、そうかもなー。まぁ、役員報酬も3000万円くらいあるから、お金に関してあまり気にしてなかったのも事実かなー。そして自分の確定申告書なんかよく見ないしねー。税理士任せで無関心と言われればそれまでだねー」

    佐「M社長、お客さんには一生懸命提案するのに、自分のことは二の次なんですねー。まぁ困ってないならいいんですけど。引退した後困らないように早めに対策した方がいいですよねー。今日気付いて良かったじゃないですかー。私のお陰ですからコンサルティング報酬もらいますよー(笑)」


    まさに医者の不摂生。

    まぁ、たくさん納税してお国に対して多大な貢献をしているので、それはそれで悪いことではありませんが、そこに意思はなく、なんとなくそのまま放置してしまってるといった感じですよね。

    以上の会話は一例ですが、我々不動産会社の一社員でも似たようなことはありますよ。
    例えば、住宅ローンの借り換え。
    自分のお客さんには一生懸命勧めますよね。
    「今はこんなに金利が低いんですよ。登記などの費用を考慮しても借り換えたほうが断然お得ですよ!」と。

    一方、社員自身はどうか?

    借り換えなどやってない人がほとんどと思います。
    お得でも結構手間が掛かるのは分かっているので、「面倒だな、まいっか」となりがちです。
    私も含めて。
    私など今の低金利でのシミュレーションすらしていません。

    まさに医者の不摂生、いや、プロの無関心とでも言いましょうか(汗)

    佐藤 勝也のブログ

    うっかりして気付かず見落としてしまうことを、よく「盲点」と表現します。そして盲点は、よくよく考えれば実は他愛もないことが多いのですが、見つけ難く気付かないままの盲点もあります。そんな様々な盲点に光を当て、困ってるオーナー様の一助になれば幸いです。