最近、当社管理物件の入居者が逃亡した。
この顛末はまた別の機会に紹介するが、その逃亡した入居者の男は、ほぼ詐欺師であることが分かった。
「ほぼ」という言い方になるのは、警察などの公的機関が断定したわけではなく、聴き取った状況や過去の経緯から「たぶんそうだろう」という意味である。
家賃の滞納もさることながら、部屋の中の私物や郵便物の放置、電気やガスの契約解除など、対応に追われたこっちはいい迷惑である。
この男は、過去にも別な街で同様のことを2度行っていたらしい。
今回で3度目。
恐らく、住まいはあくまでも詐欺を働くための拠点。
目的を達したり、状況が悪くなれば、すぐドロン。
果たして、4度目はどの街か。
家賃の長期滞納、度重なる近隣とのトラブル、夜逃げ、警察沙汰などの原因で退去した悪質な入居者、いわゆる「不良入居者」を日本全国の管理会社が閲覧できるようなブラックリスト的なものは無いものか。
個人情報の観点から難しいのかもしれないが、金融機関のブラックリストを参考にするとか、もしくは、家賃保証会社にそれらの情報を集めるとかして、何かしらの仕組みを作れないものか。
何とかして「不良入居者」を特定し、締め出したいものである。
各オーナーさんにおかれましても他人事ではありませんね。
ましてや、自主管理で、今回の当社のような事態に直面してしまったら、きっと右往左往してしまうでしょう。
「不良入居者リスク」。
賃貸経営では避けては通れません。
もし、直面してしまったら、決して慌てず、弁護士などの専門家を交えた早め早めの対応が重要となります。