1階と40階とでは税制が一緒?
高層階の方が圧倒的に価値が高いのに、
それって不公平じゃないの?
タワーマンションブームの際、メディア等でも取り上げられた話題でしたね。
価値が違うのに、固定資産税も相続税評価額も同じ。
約2年前、関連した記事を書きました。
(末尾の「あわせて読みたいコンテンツ」を参照)
時価と相続税評価額の乖離を利用した節税対策の話でした。
そして、今年、タワーマンション課税に関する改正が行われ、
来年度(平成30年度)から施行されます。
さて、これで不公平感はなくなったね。
めでたし、めでたし。
いやいや、そう考えるのは間違いですよ。
変わるのは固定資産税・都市計画税だけです。
改正により、1階と40階とは約10%差異が出ます。
例えば、1階が30万円とすると40階は33万円。
えっ? それぽっち?
はい、それぽっちです。
相続税評価額にメスは入りませんでした。
従いまして、相続税対策の節税には全く影響ありません。
不公平感は残ったままなのです。
何となく終息してしまった感がありますが、国の作戦でしょうか。
色々と賛否両論があり、まとめられなかったのでは、と推測します。
少なくとも固定資産税と同様の差異をつけるのは可能と思いますが、
さすがに資産家に不利になることは出来なかったのでしょうか。
結局、「金持ち優遇税制」は変えられないということですね。。。