私は、年末になり、仕事がひと段落してくると、暑苦しい文章を書きたくなるようです(笑)
去年はこんな文章を書きました。きっとこれから毎年書くのでしょう。。。

さて、今年はこんなテーマで書いてみようと思います。
「私の役割」
この国で、この業界で、仕事をしていく上での、「私の役割」について、考えていることを書いてみます。
暑苦しい事この上なしを目指して(笑)

 

 「ものづくり」

私はハウスメーカーに長く居ました。ハウスメーカーと不動産屋は、同じ「家を販売する」という仕事ですが、その仕事の内容は全く違います。
新聞の株価一覧を見ても、ハウスメーカー=建設業、不動産屋=不動産業です。
一般的にハウスメーカーの仕事は「ものづくり」、不動産屋の仕事は「情報の授受」と考えている人が多いと思いますが、現状、その通りだと思います。
私は「ものづくり」こそ、人間の生業の原点だと考えています。
 

仕事の違い

両者の仕事の違いがはっきりとわかる例を挙げてみます。
ハウスメーカーの引渡しは、家が完成し、その新居の中で行われます。私が居た会社では、鍵をオルゴールの中に入れておき、優しい音楽が流れる中で鍵が渡されます。とても和やかな雰囲気になり、施主様から感謝の言葉をたくさん頂戴します。その言葉を聞いた時、それまでにあった“大変な事”を忘れ、やって来て良かったという達成感が生まれます。
これが仕事の“やりがい”になります。
 
一方、不動産屋の引渡しは大半は銀行で行われます。売主様と買主様との間でお金の授受と鍵の受け渡し等が行われ、仲介に入った不動産屋は仲介手数料を頂戴し、完了します。お金の授受と権利の移転を同時に行う性格上、やむを得ないとは思いますが、“金の切れ目が縁の切れ目”と言われても仕方がないような素っ気無いものです。
 
これが、仕事の“やりがい”を“売上をたくさん上げること”にしている理由のひとつだと考えます。

そんな“やりがい”で仕事が長続きする人はごく一部の人だけでしょう。楽しく仕事ができる人もごく一部でしょう。
 
現状こうなっている不動産屋の仕事を変えることが「私の役割」です。
 結論から言うと、私は不動産屋の仕事を「ものづくり」に変えようと思っています。
「情報の授受」にとどまらず、そこに「ものづくり」を持ち込むのです。
 
「今ここにある物件を、購入するお客様に合ったカタチに“つくりかえる”」
 
そうすることで、そこで働く人々に新たな“やりがい”を与えたいと思っています。
 

私が考える「ものづくり」 

不動産業界の中には「買取再販業者」という人達がいます。これは中古物件を買取、リフォームをして再販するという仕事です。確かにこれも「ものづくり」かもしれませんが、私が考える「ものづくり」とは違います。決定的に違うのは、“住む人の顔が見えるかどうか”です。顔が見えないリフォーム工事は、とても機械的で、どうしても損得優先になります。住む人の顔が見える仕事こそが、私が考える「ものづくり」であり、だからこそ“やりがい”が生まれるのです。
 

消費者から見ると 

消費者サイドから考えてみます。
「マイホームを買う」と言うと、これまでは新築が中心でした。しかし、今後は中古が中心になるのは既定路線です。これについては語る必要はないでしょう。
中古戸建や中古マンションを購入する人のほとんどは、なんらかのリフォームをします。それは壁紙の貼替えだけから、内装設備のすべてを変えるリノベーションまで、物件の状態次第で人それぞれです。
 
しかし、現状では、家探しは不動産会社の人と、リフォームはリフォーム会社の人とすることになります。不動産屋からリフォーム会社を紹介されることはあっても、打ち合わせに同席をしてくれる不動産屋の人はまず居ないでしょう。
これは消費者サイドから見ると不自然な話です。
「マイホームを買う=中古購入+リフォーム」なわけですから、購入とリフォームを責任持ってお手伝いをしてくれる会社がベストなはずです。そうなれば、できると思ったリフォームが、できないことが“後から”わかる悲しい事故や、不動産屋の無責任な“売り逃げ”も防げます。
 

不動産業界では 

業界内の話に戻ります。
「リフォームのお手伝いをしている時間はないよ」そんな声が聞こえてきそうです。確かに、現状のままでは難しいでしょう。リフォームでわずかな収益を上げるよりも、仲介を次々にやったほうが儲かるというのもわかります。しかし、前述の通り、消費者からみると、今のままでは“不自然な仕事”、“中途半端な仕事”になっているわけで、黙っていても変えずには居られなくなると思っています。
 
ではどうやって変えるのか?
不動産業が私の考える「ものづくり」産業になることは、消費者にとっても、そこで働く人々にとってもハッピーな話なのです。単に経営側が変わることさえできれば良いのです。
 

変革の時

今、日本ではあらゆるモノが“変革の時”に来ていると思います。
不動産業も前述の通りですが、不動産業の変革のキーワードは「ものづくり」であると確信しています。きっと10年後にはこれがスタンダードになっているでしょう。
不動産業、リフォーム業という“くくり”が無くなり、「住生活業」という新たなジャンルとなり「ものづくり」を行う。こうしたいと思っています。
 
未来が楽しみで仕方ありません。
頑張ります!
 
平成22年12月 山田 篤

 

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