「住宅ローンをいくら借りられるか」の話が、非常にアバウトなものだと御理解いただいたと思います。
次は「住宅ローンをいくら返せるか」の話です。 まずは結論から。

これは簡単な計算式でパッと出せるようなものではなく、個別にコンサルティングをすることによって導かれるものです。しかし、このスキルはそんなに特別なものではありません。当然ながら、銀行の窓口の人や、モデルルームの営業さんも、少しばかり本気で勉強すれば、必ず身に付くものです。 では、なぜ未だに「いくら借りられるか」の話しかしないのか?

ここで私の体験談を書きます。 正直に書きますので、名前が出る会社の皆さんスミマセン。。。

私は10年以上、積水ハウスで営業をしてきました。 ここで偉そうに書いていますので、このコンサルティングのスキルはある程度持っています。

しかし、このスキルをほとんど使ったことはありませんでした。

なぜなら、これにスポットライトを当ててしまうと、大和ハウスに競合負けするのです。。。

大和ハウスの商品は、大きくみると積水ハウスに非常によく似ています。しかし、実際には様々な違いがあり、金額は積水ハウスの方が高くなっています。そのため、積水ハウスの営業は「当社の建物はこんなにいいんですよ」と営業をし、一方、大和ハウスの営業は「そんなに細かいところは気にせず、少しでも安い方がいいじゃないですか」と営業をします。そういう状況で、この「いくら返せるか」のコンサルティングをすると、ほとんどのケースは借入額はできるだけ少なくした方が良いという結論になります。

もうおわかりですね。ここを突っ込むことは、高額な商品を販売するうえでは大きなリスクがあるのです。

銀行も同じです。

属性の良いお客様には一円でも多く借りていただきたいというのが本音。れなのに、この「いくら返せるか」のコンサルティングをすると、借入額が減ってしまう可能性が高い。モデルルームの営業さんも同じです。

最近の朝日新聞に、住宅ローンの支払いができなくなった人が急増しているとありました。
このままではいけません。
この「いくら返せるか」のコンサルティングをもっともっと普及させなければなりません。

その先頭に立つべきなのは、我々のような不動産仲介業者だと思っています。
我々は特定のものを販売しているのではなく、そのお客様のご予算に合ったものを御紹介できる立場にあります。我々がここを強烈にプッシュすることによって、「いくら返せるか」で住宅ローンの借入額が決まるように変わり、住宅ローンによって不幸になる人が少しでも減ってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。

同業の皆さん。一緒に頑張りましょう!