話がふりだしに戻りますが、どんなリスクがあるのか。
金利変動リスク
かれこれ15年近くもこの低金利が続いていますので、これが普通という感覚になってしまっています。上がる上がると言われながらも、一向に上がる雰囲気がありませんので仕方ありません。
しかし、忘れてはいけないのは、現在2%そこそこの変動ローンの金利が、平成2年には8.5%であったということです。今後そこまで上がることは考えにくいですが、中長期的にみれば、今よりは上がる可能性はあるわけです。
こんなデータがあります。
マイホーム購入者が選択した金利タイプ
全期間固定型 17%
固定期間選択型 48%
変動型 35%
固定期間選択型は、変動型の一種ですので、83%の人が金利変動リスクを持っているわけです。
ちなみに3000万円を30年ローンで借りた場合、
金利2%=月々110,885円 総支払額 39,918,903円
金利3%=月々126,481円 総支払額 45,533,235円
金利4%=月々143,224円 総支払額 51,560,851円
金利5%=月々161,046円 総支払額 57,976,735円
このあたりの数字は、「今が買い時!」みたいな広告で目にすることが多いと思いますが、私が書いたのは、将来のリスクを知ってもらうためです。
家計変動リスク
激動の世の中。
10年、20年先のことは誰にもわかりません。万が一を考えた借入額に抑えておきたいところです。
特に注意をしたいのは、
- 夫婦で収入合算をして、そのぎりぎりまでローンを組んでいないか
- 定年時に残債がどれだけ残る計画か
- ボーナスを過度に当てにしていないか
しかし、ここを突き詰めすぎると、怖くて住宅ローンが組めなくなりますので、ある程度のおもいきりが必要です。