緑を求めて。

『緑View』にこだわりのあったF様。エリアは限定されていなかったので、世田谷区、目黒区、新宿区、江東区、中央区などまずは広いエリアでの物件探しがスタートしました。緑Viewと言えば「やっぱり公園の近く!」と思った私(渡部)と津川。駒沢公園・世田谷区公園・新宿御苑・木場公園・上野公園など、有名な公園周辺のマンションから探してみることに。しかし、やはりそこは人気エリア。価格も高い…。

「公園でなくてもいい。窓から少しでも植栽や緑道が見えれば…」と思い直し、その後は、F様の勤務地まで電車で片道20分圏内のエリアで、予算内のマンションを一軒一軒、グーグルマップのストリートビューで確認するという方法に。私(渡部)は、この仕事の経験はまだまだですが「一人のお客様に注げる時間」だけは、この会社の中で一番です。全然自慢になりませんし、そんな今の自分に悔しさしかありませんが、その時の私にできることはそれだけでした。

ストリートビューとのにらめっこを経て、
「お!これは、リビングの窓からこの緑道が見えそうだぞ?!」という物件をF様にご紹介するという流れで、内覧を積み重ねていきました。実際に足を運んでみると予想が外れることもありましたが、毎週末、いろんな街を、緑を求める探検隊のように内覧できたことは、楽しい時間でした!

恋に落ちる感覚。

内覧を重ねる中で印象に残っているのは、F様が移動中の車内で仰った一言。
「家を買うって恋に落ちる感覚に似ていますよね」。
・・・!!なんと素敵な表現でしょう。もちろん、違う感覚をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ただ私は、まさに仰る通りだと思いました。
家探しに「条件」はつきものですよね。立地なら「駅から10分以内がいい」広さは「最低80㎡は欲しい」など。それらの条件に合う物件は、検索ボタン一つで出会えます。でも、条件に合えばそれで良いわけではありません。

部屋に入った瞬間の「空気感」や、リビングの床に座った瞬間の「居心地の良さ」、なぜそう感じたのか明確な答えは分かりませんが、「なんか好き」「なんか落ち着く」「馴染む」という感覚が、家を買う上での最後の決め手になるのかなと思っています。人で例えるなら、「フィーリング」でしょうか。生涯のパートナーも、年収と勤務先の会社の規模と、長男か次男か、そんな条件だけで決めることはできないですからね!(…ですよね?)家も生涯のパートナーも同じ。検索ボタン一つで見つけられるものではありません。F様の場合は、あえて条件を絞り込みすぎず、まずは足を運んでみる積極性、フットワークの軽さが、良い出会いを運んでくれたのだと思っています。

運命の出会い。

そして、とうとうF様(いや、私も)、恋に落ちます。ご覧ください。窓いっぱいに広がる溢れんばかりの桜。…むしろもう、桜しか見えません。
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これが5月になると、新緑へと変わります。季節の移り変わりを特等席で感じることができますね。
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これ以上の「緑view」は無いのではないか、というくらいの「緑view」です!
ちなみにこのマンションは、F様のご勤務地まで電車で片道13分。最寄りの駅まで少し距離はありますが、近くにバス停があり本数も多い。徒歩数分圏内にはスーパー・八百屋さん・地産物を扱う店舗などがあり、お料理好きなF様にはピッタリの環境でした。

絶妙なタイミング。

実はこの物件「リフォーム済み物件」として販売予定で、内覧時は、リフォーム工事に着手する手前の「スケルトン」の状態でした。壁も床も設備も全て取り払われた、躯体むき出しの状態です。リフォーム工事はまさにこれからとのことでした。リフォームの仕様がF様の好みにピッタリ合っていればよいのですが、こだわりたいと仰っていた「壁一面の本棚」や「床材」になるはずがありません。また、リフォーム後では物件価格にリフォーム費用が含まれてしまうため、それを壊して新たに造り直すというのは、なんとも不経済です。

「リフォームしないで、このまま引き渡してくれればな~…」
これが私達の本音でした。しかし、そんな融通の利いた話はなかなかありません。さて、ここは私の出番!(と勝手に意気込む自分がいました)前職は広告の営業です。効果を約束できないデリケートなものを扱うことで養われた「折衝力(交渉力とでもいいましょうか…)」の発揮どころです。(勝手に)ドキドキ。まずは、腰は低めに「あわよくば…」という姿勢で、しかし「断られても粘り強く交渉するぞ」という強い気持ちを胸に秘め、売主様に聞いてみました。

「工事を中断して、この状態のまま引渡して頂くことはできますか?」
「あー…。ちょうど設備の仕様決めが終わって、明日発注するところでした。発注は待てて〇日ですね。〇日以内に答えがでるならいいですよ」と。
あら、意外なお返事!私の出番はありませんでした!「スケルトン引渡し」は期日さえ守れば、可能だということが分かりました。

その後は、再内覧と他の気になる物件の内覧を同時に進め、建物の知識はピカイチの津川が懸念点を一つ一つ素早く解決していきました。再内覧は、たっぷり1時間。近くの駐車場の音が気になるかどうか等まで確認できたのは、この絶妙なタイミングだからこそだと思います。晴れてF様は、この物件にお気持ちを固めることができました。

そして完成したお部屋がこちら

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(ラフプラン)

「本」「お料理」「ダンス」がご趣味のF様。緑viewを独占できるお部屋の中心に、キッチンを設けました。お仕事で帰りが遅くなった時は、リビングを通らず、洗面所⇒お風呂⇒寝室へ行ける間取りもお気に入りだそう。洗濯する⇒干す⇒クローゼットにしまう、の動線も短くなり家事も楽になったとか。

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壁一面の本棚は、予めお持ちの本のサイズを聞き「図鑑があるから一番下の段は少し高めにしよう」など、細部まで打合せをして作りました。現場で職人さんが造作した一点物です。

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マンションの場合、南側以外に設けられた寝室は暗くなりがちですが、ガラス面が広い扉と小窓で間仕切ることで、寝室にも明るい光が差し込みます。

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ダンスの練習ができるよう取り付けた鏡が、空間を広くみせてくれます。ちなみにこの床は、無垢材をDIYで塗装しました。長い歳月を経たかのような良い味が出ています。

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天井の色もF様が選んだもの。梁まで塗ったほうが良い、と言い張ったのはデザイナーの山崎。梁まで塗って正解でした、と笑顔で語るF様。

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廊下からリビングに続く本棚。もう本の置き場所に困り、泣く泣く処分する必要もありません。

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まさに図書館のよう。

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以前の住まいでは、玄関を出るときに鞄が壁にあたるのが少しストレス、と仰っていたF様。お気に入りの自転車も置けるくらいの広々玄関に。

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緑が望める特等席を、キッチンに。出し入れのしやすいオープン棚には照明が内蔵されており、暗くなりがちな手元を照らします。梁は濃いブルーに塗装したことで、圧迫感を感じさせずアクセントになっています。

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キッチンの背面収納。こちらも出し入れのしやすいオープン棚に。調理器具も沢山置けますね!

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窓がなく暗くなりがちなトイレは、広さを確保し、淡いグリーンでさわやかに。つい長居してしまいそう…笑

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洗面ボウルや、照明、タイル、全てF様チョイス。自分のお気に入りに囲まれた生活。リノベーションだからこそ、実現できることです。

F様より

①㈱しあわせな家を知ったきっかけと、弊社を選んで頂いたポイントについて

中古マンションのリノベーションについてネットであれこれ調べていたときに、たまたまホームページにたどり着いたのがきっかけです。賃貸から家を買う方に気持ちが傾きつつあったものの、新築や築浅のマンションの紹介を見ても、その画一的なデザインや雰囲気、高級感アピールにまったく心がときめかず、こんな気持ちではとても大きな買い物をする気になれないなぁと思っていたところ、偶々しあわせな家さんのホームページを読んで「ここだ!」と思い、津川さん・渡部さんとの初回面談で、家を買う気持ちまで併せて固まりました。before/afterのような分かりやすい写真アピールよりも、思想というかポリシーが丹念に綴られていた点に惹かれました。

②担当した不動産営業について(渡部、津川)

自分の軸やポイントをはっきり決めてお二人にお伝えしておけば、信頼できるご提案をいただけるという安心感が始終ベースにあり、家という大きな買い物をするにあって、この点が何より幸せだったと思います。内覧のときも「こんな些細なことまで言っていいのかな」といった躊躇いを感じることなく「このマンションのここが嫌、ここが好き」という点をお伝えすることができて、もやもや感が一切ありませんでしたし、何よりも毎週末とても楽しかったです。「都心で、窓から緑が見えて、窓とカーテンをパァーッと開けて暮らせる部屋がいい」というワガママに予算内の価格帯で応えていただき本当にありがとうございました。

③担当したリフォームデザイナーについて(山崎)

美しさへのコダワリがすごかったのが何よりも印象的です。実際、できあがった部屋も、自分の想像を遥かに超える素敵さでビックリしました(笑)。「あーしたいこーしたい」「XXな感じにしたい」「XXみたいな雰囲気で」といった曖昧な数々の要望に、隈なく期待以上のボールが返ってきて、プロって本当にプロなんだなぁと感心ばかりしていました。間取りや機能面も本当に住みやすくて、ストレスが一切なく、山崎さんには感謝してもし切れません。叶うなら、山崎さんにまた違った家のリノベをお願いして「あーだ」「こーだ」と打ち合わせをして、サプライズを味わうことができたら楽しいだろうなぁと思いますが、家って何度も気軽に買えないのが残念です(笑)。

④中古×リノベーションという選択をした理由

家を買うなら、壁いっぱいの本棚、調理がしやすいキッチン、ツルツルしていない床の3点は譲れないポイントだと思っていたのですが、新築のマンションでは、これらのポイントを3つとも充たすものがなかったのが大きな理由です。せっかく家を買うのだから、100%好きと言える家にしたいという思いがありました。

⑤リノベーションのこだわりポイントや、物件探しや打ち合わせ中の楽しい思い出などあれこれ

リノベーションのこだわりは、本棚と床でしょうか。天井から床まで壁いっぱいの本棚は、予算がどんなにオーバーしていても削らないと心に決めていました。床は、こだわりというか結果的にナイス!という感じなのですが、山崎さんがご提案してくださったとおり墨色の塗料を塗って擦り取った結果、なんとも言えないイイ雰囲気になりました。真夏日に、爪の中まで真っ黒にしながら家中の床を塗るのを手伝ってくださりありがとうございました。楽しい思い出は、たくさんありすぎて選ぶのが難しいですね。楽しくなかった内覧や打合わせは皆無だったと言った方がいいかもしれません。

⑥実際にお住まい頂いて、感じていること。デザインや使い勝手など良かった所など

家が快適すぎて、外に出る気が失せます。デザインは好きな点がいっぱいありすぎて具体的に挙げきれないのですが、寝室の天井と扉・窓が一体で醸し出している森の雰囲気とか、開放感溢れるグリーンのトイレとか、緑viewを堪能できるキッチンとか…毎日眺めることができて幸せです(笑)。家がぐるっと一周できる間取りになっているので、全体的に使い勝手も抜群です。地味なポイントですが、洗濯物の動線が効率的なところが何気にとてもありがたかったりしています。

⑦もっとこうした方いいのに。と感じる所

特になし

⑧その他もろもろ

はじめは社名がちょっと怪しいと思っていたのですが(笑)、実に私に合った「しあわせな家」を創り上げていただいて、今では、本当に社名と製品・サービスがピッタリだなぁと思います。

最後に

出来上がったお家を見た際、ピョンピョン飛び跳ねて喜んで下さったF様。リノベーションのご提案時も、喜びの感情を常にストレートに伝えて下さる方でした。私達にまでハッピーを振りまいて下さるF様だからこそ、良いタイミングでこのお部屋に出会えたのかなと思っています。私にとっては、一緒に担当させて頂く初めてのお客様。お手伝いでき光栄でした。沢山の学ぶ機会と、この仕事の素晴らしさを教えて頂き、本当にありがとうございました。

2015.11 不動産担当:渡部

中古住宅選びで成功する為に絶対必要な5つの知識