全力施主

今回のお客様との不動産取引は「3世代」に渡りました。お客様からお客様へ、バトンを渡すのが私たちの仕事です。それが一度きりではなくこうして、次の方、そしてまた次の方へと自分自身が携わることができたのはとても光栄で嬉しいことでした。 そして、リフォームではこのお客様の熱くハイセンスな想いを一緒に形にしてゆく、とてもエキサイティングな事例となりました。

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 実は、改めてこの事例集に記すまでもなく、お客様ご自身でマンションの購入からリフォーム・お引越しに至るまでのストーリーを、たくさんの写真を交えたブログにされております。お客様の視点からお客様ご自身の言葉で語られる事例、これに勝るものはないでしょう。是非ご覧ください。

お客様(I様)ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kenchikukatoieotsukuru2

ということで、ここではI様との出逢いをきっかけとして私が感じた「不動産業界の動き」や、時代の先を行っていたI様の住まいに対する「想い」など、今まさに変わりつつある不動産業界の狭間での記録として書いていこうと思います。

お客様との出逢い

弊社では、不動産探しの入り口は「物件」ではなく「人」を提案・発信しております。
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入口が「物件」の場合、お客様はその物件を内覧して購入しなかった場合はまた次の物件を探すことになります。次の物件ではまた次の物件担当者(不動産業者)と出会います。この場合、担当者にとっては「一期一会」、その物件を売ることができなければそのお客様とはもう二度と会うことができないかもしれない、だから必死に「その物件を」売ろうとします。
これでは、物件の良い所、悪い所の両方を平等に知って冷静に検討することは難しいでしょう。

これに対して入口が「人」の場合、まずお客様と担当者が面談をし、お互いをよく理解して信頼の基礎を築きます。その後、お客様のご希望に沿って選んだ物件、そのどの物件にも一緒に内覧に行きます。まずパートナーシップありき、この形であれば担当者はどの物件かは未定でもいつかはそのお客様と物件の仲介をさせていただくことは決定しているわけです。ですから、どの物件でも「この物件はお客様にとってベストか?」を平等な立場からアドバイスできるのです。それは担当者自身の親兄弟、親戚、友人にアドバイスするのと同等レベルの誠実さで、です。

ところがI様との出逢いは物件検索のポータルサイトでした。別のお客様から売却のご依頼をいただいた、あるマンションの物件情報をそのサイトに弊社が掲載していたのです。I様には少なくとも入り口段階では弊社ではなく「その物件」にご興味をいただいたのです。通常このケースですと、物件をご覧いただいてさらに気に入っていただかないと「それっきり」となるのが普通です。なぜなら、お客様のご興味はあくまで物件であって担当者や会社ではないからです。

しかし、I様は弊社の社名からホームページ、さらにその内容へと興味を移していただき、出会ってマンションをご案内させていただいた時には初回面談にお越しいただいたお客様と同じくらい充実した時間を過ごすことができたのです。I様の今現在の住まいへの想い・考えと弊社の持つそれとが一致していたという、入口は物件でも想いは一つだったのです。

内覧からリフォームイメージが固まるまでの一週間

決断されるとあっという間のI様。マンションで出逢ってからその後物件の契約に至るまでは8日間。その間、再内覧、再・再内覧と三たび内覧いただき「リフォーム後のイメージ」までいただきました 。
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(3度目の内覧時にI様がお持ちになった手描きイメージ)

さらに、出逢って4日後には「こんな感じでリフォームしたいです」という9ページにわたるコンセプトシートをいただきました。
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(I様からいただいたコンセプトシートの抜粋)

I様からは「せっかちで気恥ずかしいのですが」と添えてのことでしたが、とんでもない、こんなに熱のこもった物をいただくのはとても嬉しいことです。

ちなみに、I様は時に海外出張もされるなどお仕事も大変お忙しくていらっしゃいます。にもかかわらずこの情熱、このスピードはひとえに「本当に住まいがお好きなのだ」と確信しました。このシートを早速弊社のミーティングに持ち込みI様への「最大の貢献」をみんなで考えました。一同、大興奮です。

そして物件の契約後、弊社リフォーム担当山崎が最初にお出ししたイメージ画。
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出逢ってからここまでが8日間です。I様と弊社の間でリフォーム完成までのイメージまで共有できてしまいました。何という展開の速さでしょうか。

そして、完成

その後、打ち合わせを重ねた過程は是非、売主様のブログをご覧になってください。

・お客様(I様)ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kenchikukatoieotsukuru2

通常、お客様とのコミュニケーションはメールや電話、直接お会いしてのお打ち合わせで取るものですが、この上さらにこのようなブログを書いていただいたことは嬉しいことと同時にお客様と共に理想を形にしていく上でとても有益でした。 我々とのお打合せやショールーム見学以外にご自身で足を運ばれたショールームなどのこと、ご主人様と奥様でお考えが違う部分、お子様のこと、現在のお住まいへの想い、これからのお住まいへの想いなど。お打合せとはまた違ったI様の生の声が聞こえて来ました。

そして、完成。
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お引渡し当日、お客様から無茶ぶりの「一言どうぞ」の動画撮影。山崎と渡辺、動揺。奥様動じず。まずは奥様から。もしかしてI様ご家族の間ではご主人様のこの手の無茶ぶりはいつものことですか??素敵なBGMまでつけてyoutubeにUPしていただき感無量です。

【Youtube動画】https://youtu.be/rF_V-b1WsvQ

住まい継がれる

さて、今回のお話はこれで終わりではありません。このようにI様ご一家が全力で楽しんで造られた今回の住まい。それは今のお住まいとのお別れでもあります。実はI様、今のお住まいを建てられた時も「全力施主」だったのです。「子どもが成長期になるこれからの10年を家族で一緒に楽しくすごす」をテーマに建築家とともに造り上げた住まいです。「華美ではないけど誇れる家」、「奇抜じゃないけどありきたりでもない」、そのような空間を目指したとのこと。

これって・・・弊社もご提案していることそのままです。15年前に住宅の雑誌に取り上げられた記事にそのように書いてある事この偶然の符合に驚きました。

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15年前と言えば私がこの業界に入る少し前。時代はまだまだ「スクラップアンドビルド」でした。つまり、木造一戸建は建てて20年も経過したら「価値はほとんどゼロ」。しかし今、時代は変わりつつあります。家は新築か中古かではない、築年数にかかわらず「価値ある住宅」か「価値ゼロ」なのかへ変わりつつあります(詳細は「中古が新築より高く売れる日」もご覧ください)。

そのような折、I様がこのお住まいを手放すタイミングが重なり、弊社がこのお住まいの売却もお任せいただきました。そしてこのお住まいの魅力に感動し、気持ちよく住まい継いでいただける素晴らしい方に出逢うことができました。I様が情熱をこめて造り、幸せに暮らし、大切に手入れをしてきた想いがつながったのです。時代が力強く動いていることを実感する、その場に立ち会うという貴重な仲介をさせていただきました。

I様、本当に有難うございました。

2015.11 不動産担当:渡辺

中古住宅選びで成功する為に絶対必要な5つの知識